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賃貸オーナー様向け 借家の古い設備、低コストリフォーム例です!
今回は築60年以上の古い借家の水まわりリフォームをしました。長期間住んでくださった入居者様が退去されたので新たに募集をしますが、あまりにも設備が古いためリフォームをすることになりました。
リフォーム前↓
今はあまり見かけなくなりました、ふろがまです。機能としては浴槽に溜まった水を追い焚きするのみですので、お風呂に入るのに時間がかかります。また、お湯を作る機能はないので、キッチンでお湯を使いたいときは別に瞬間湯沸器などが必要です。
浴槽に水をためるための水栓です。こちらも温度調整のしやすいサーモスタット式のシャワーに交換しようと思います。
キッチンのリフォーム中の写真です。写真では撤去済みですが、もともと古いセパレートキッチンと瞬間湯沸器がついていた所です。せっかくリフォームするので、水栓もシングルレバーに変えて、給湯リモコンもキッチンに取り付けようと思います。
リフォーム後↓
ふろがまを撤去し、給湯専用機を設置しました。この給湯器で作ったお湯を浴室とキッチンでも使用できるように新たに配管し直しました。予算の都合上、追い焚き機能は付いていません。
シャワー付きの水栓を交換しました。サーモスタット式の水栓ですので、温度調整がしやすくなりました。
キッチンの水栓をワンハンドルの混合水栓に取り替えました。実際にはこの水栓の下に新品のセパレートキッチンが設置されます。給湯リモコンも設置したので、ここで給湯温度の調整ができます。
今回の作業時間は5時間ほどでした。
古い配管のサビ詰まりや水漏れなどもあり、機械の取付けよりも給水・給湯の配管工事にかなり時間を要しました。
今回の借家は2Kの間取り、昔ながらの4軒長屋です。入居してもらえそうなお客様は、おそらく少し年配の方で、単身もしくはご夫婦2人暮らしといったイメージでしょうか。築年数が古いため、あまり大がかりな工事をして家賃を大幅に上げるのも難しい状況。投資金額の回収ができないと元も子もありませんので、必要最低限で、かつポイントを抑えたリフォームが必要になってきます。
そんな事情もあり、給湯器も追い焚き機能なしのタイプにしました。追い焚きあり・なしで工事金額が10万円~15万円程度変わってきます。単身者はもちろん、ご年配のお二人暮らしなら連続してお風呂に入るケースが多いと思いますので、追い焚きの有り無しが入居の決め手になる可能性は低いと思います。それよりは家賃が安いままの方がずっとうれしいですよね。
逆に、築年数がそこまで古くない物件や、新婚さんやファミリーをターゲットとする場合は、工事金額が上がってでも追い焚き機能は付けた方が、入居は決まりやすくなります。なぜならそういったお客さまはインターネット検索で「追い焚きあり」を選択するケースが多いからです。その場合は数千円家賃を上げるのはアリですね。
「物件の築年数や間取り(ファミリー向け?単身向け?)・入居してもらえそうな方のイメージ・予算」 この3つのバランスを考えてリフォームをされると、失敗のリスクは減らせると思います(^_^)